大学院生になってみた

プロ野球とSEOをこよなく愛する大学院生がいろんなことを書くブログです。

VR×観光について

こんにちは大学院生です。今回は少し真面目に書いてみましょう、、、(修論のためにいやいや) 研究に関するものです。

目次

 はじめに 研究のきっかけ

私はVRがとても好きで、研究もVRに関連するものです。なぜ、VRを好きになったかというと、非常に単純なもので、「面白かったから」です。ぶっちゃけ、はじめに見たVRはアダルトなものだったのですが、エロさよりも金髪チャンネーの顔が近づいてきたり、奥行きのある映像にワクワクが勝りました。(もちろん、エロさもありましたw)

で、VRを研究にするとなった時に、現状は技術面に関するものが多いのです。もしくは、実際にコンテンツを作って、それの研究 といった具合です。要は文系的な研究はあまりされていないということです。もちろん、それは不必要だからされていないのかもしれません。しかし、パイオニアになるべく(なりたい)私は取り組むことにしました。

VRはアダルトやゲームでの活用が進んでおり、特にゲームではプレステVRをはじめとして、そこそこ遊べるようになっています。アダルトは割愛します、、、。当初はそこでやってみようかと思ったのですが、以前述べたように私はとても旅行が好きです。では「VR×観光」でやってみよう!とまたもや「好き」とか「面白い」だけで研究を進めることにしました。

 

①「VRでの観光」は「観光」か?

上記の通り、進んでいる領域はアダルト、ゲームだと考えていますが、他にも実用的な部分での進歩もあります。例えば、フライトシュミレーターなんかが当てはまります。他にも、バラエティ番組でたまに話題になる、高所作業練習VRなんかもありますね。このようなものは、「本番ありき」なものです。例えば、フライトシュミレーターなら、実際の飛行機の操縦のために存在しています。(もちろん、ゲームとしてのものもあります。)高所作業用VRも同じくです。では、観光のためのVR利用(以下、観光VR)はどうでしょうか?

例えば、

www.jalan.net

なんかは、手軽にスマホVR(ない場合はブラウザでの360度映像体験)が楽しめます。これなんかは上記のものと同じく、「本番ありき」だと考えます。なんてったって、旅行会社が提供しているものですよ、web上で満足されたら、商売あがったりです。ということで、繰り返しになりますが、このVRは「本番ありき」なものです。

次に考えたいのは、なぜこのコンテンツが提供されているのかという点です。いくら「本番ありき」だとしても、ユーザーは満足してしまうかもしれません。もし、満足されたら、まずいですよね。おそらくですが、以下の二点が提供理由な気がします。

(1)”VR”という話題性 (2)イメージのしやすさ

(1)に関しては2017年度の盛り上がりを見ればわかると思います。VR元年とも呼ばれた昨年度は、家庭用のハイエンドモデル、様々なアミューズメント施設の誕生などもあり、大衆のVRへの期待が高まった年でした。もちろん、観光業界もそれに乗らないわけがありません。といったところでしょう。しかし、話題だからといって安易に手を出したわけではありません。その理由としてあげられるのが (2)でしょう。VRの特徴の一つとして、「一人称視点で360度見渡せる」ということがありますが、これは間違いなく従来のものよりも観光地をイメージしやすくなったと考えられます。理由としては、限られてはいるが、自由に鑑賞できるという点が一番でしょうか。「面白そう」、「キレイ」などをより感じさせる事ができれば、より人々は現地へ行きますからね。

先ほども述べたように、満足してしまうのではという問題もあります。しかし、現状ではほぼありえないと考えています。理由は「現状の観光でできる事がVR観光ではできない」という事が非常に多いからです。例えば、食事。できません。目の前に美味しそうな食べ物があっても、食べるどころか、スマホVRなどでは触ることもできません。触れたとしても食べられませんし、デジタル的見た目になっている可能性が大です。

このように、観光でユーザーが重要と感じているもののほとんどができないのです。そうしたことから、観光VRは「本番ありき」の体験となっています。現地へ誘導するのが最大の目的であるとも言えます。ユーザーからすると、テレビをみたりようつべをみたりするのとなんら変わりない行為と言えるでしょう。観光したとは決して考えていないでしょう。

では、もし観光でユーザーが重要と考えている事がVR観光でできるようになったら、それでも人は観光に”実際に”行くのでしょうか?

こればかりは、実際になってみないとわからない問題です。あくまで自論ですが、社会情勢が鍵を握ると考えられます。最近話題になったベーシックインカムのようなものや、働き方改革、ロボティクス、AIなどの発達した世界では多くの人が「暇」を手に入れます。すると、わざわざVRで観光しなくても、実際に行く時間と余裕があるので、この場合は観光VRはそこまで伸びないと考えています。一方で、現在のような働き方がまだまだ主流だとすれば人々はそれほど多くの「余暇」を手に入れられないはずです。すると、移動をはじめさまざまな面で時短、そして失敗しない観光(好きな天気、美味しい食べ物、キレイなホテル、テロ等にあわない。)であるVR観光は発展し、人々は活用すると考えられます。そして、その際に人はその行為を観光と感じると思います。

 

疲れたので、ここまでにします。

次は、②観光×VRの事例について書こうと思います。